ダブルバインド

つい最近「ダブルバインド」(二重拘束)という言葉を初めて知りました。元々は家庭内のコミュニケーションがこのパターンであると、被害者は統合失調症に似た症状を示すようになると指摘する説だそうです。

今では家庭だけでなくモラハラパワハラの加害者の特徴とされ、関連用語の一つに自己愛性パーソナリティ障害も含まれている。

検索するとかなりの記事があることから、広く認知されているようです。私はやっと、この気持ち悪い感情の名前を知って「やはり自分は正しかったんだ」と思う反面、この言葉が一般的に使われるようになるくらいに被害者が増えたのだろうかと複雑な気持ちになります。

 

ダブルバインドとは「二つの矛盾した命令を遂行しなければならない状況」のことです。そして加害者はダブルバインドに陥らせて支配する。私も家族をはじめとして今に至るまでこのパターンに陥っている。

私の家庭の事はこの記事の中にも少し書いてありますが、簡単な例では「自分で考えて動け」と言っておきながら「勝手に動くな」と言う。これは自己愛もよく使っていて、社員はどうしたらよいのかわからなくなるのです。

こちらの記事で書いた会社で私は1店舗を任されており、自己愛は社長です。売上目標を達成しているにも関わらず毎日のようにミーティングと称し叱責され、休日に何時間も拘束される事もありました。私の顧客に嘘を吹聴して取り込もうとしたり、顧客の前で貶められたことも多々あります。

売上を上げろと言いつつ、その一方で売上を下げる行動をする。何がしたいのか私にはさっぱりわからなかったのです。

私の退社と共にその店舗は閉め、顧客の取り込みに失敗したどころか信頼を失って売上は激減しました。1年半ほどで会社もたたんだと聞いて「頭の残念な人だったのかな」と思っていたのですが 、きちんとこういう理由があったのでした。