Amazonkindle unlimitedにお試し入会して2か月が経とうとしている。今まで読んだ本は37冊。少ないように思えるが、これは旧約聖書を読み始めたせいである。

神を疑えば殺されるし、不満を言っても殺される。決して冒涜するつもりはないけれど、神はわりと短気でいらっしゃる。普通に読み物として面白かったため、ついつい時間を割いてしまったのだ。ただ、読んでも読んでも進まない。これ1冊でお試し期間が終わってしまいそうだから途中でやめた。

 

近頃のマイブームは『脳』です。全然関係なさそうな本を読んでいても脳にまつわる話が出てくる。

脳といえば。先日故人になってしまった同僚の母親の話。母親にとっては生きがいだった環境から離れたのが原因か、あっという間に認知症が進行した。あれやこれやと現実世界に引き戻そうと努力するもすべてが空振り。それにリンクして同僚の精神も上下する。

話を聞いていて感じたのは「生きる気力がない」ということ。冷たいようだけど、それは他者の努力でどうにかなるもんじゃない。子供や孫の存在は「生きる気力」にならないのかと項垂れる同僚に、やんわりとそう言った。

その後、動くことさえままならなくなった母親の脳を医師に診てもらったところ、身体能力や知力にはなんの問題もないことがわかった。ただ「やる気がない」のだと。医学の進歩はすごいね。

で思った。これってどんな病気にも適応できるはずだよな。だからといって「あなたはやる気がないだけです」なんて絶対に言わないだろう。どちらにとっても不都合な真実は隠しておいたほうがいいのだ。

 

村田らむ氏の『人怖』という本を読みました。彼は一度だけ人を殺したいほど憎んだことがあるらしい。それで溜飲を下げるために空想の中で殺害計画を練ったそうだ。

色んな方法を模索したり、実際に処分予定地へ足を運んだりとシミュレーションしてる間に「人を殺した」という架空の記憶に苛まれることになったという。

氏はダーク&ディープな世界に潜入することで有名なので、そういう内容の本なのだが、私はこの話が一番興味深かった。

 

いったい、脳って何者なの。