リスク管理

『鍵は”正直者のため”だけにある』というユダヤの名言について、以前書いたのですが。ネットを見る限りでは、この意味がわからない人がいるようだ。

「盗られるところに置いてたんだから、盗られるほうが悪い」と非難しているわけじゃない。”リスク管理は必要だよね”ってだけの話で。

 

先日、ジョーカーの恰好をした男が無差別殺人未遂事件を起こした。で昨日、映画『JOKER』を見直してみたんだけど。どうやらあのクソ野郎は『JOKER』ではなくて『ダークナイト』のほうのジョーカーに憧れたっぽいね。

私はダークナイトを見てないのでJOKERについての感想を書く。ネタバレあり。

前にこの映画を見た時、アーサー(のちのJOKER)を、気が弱くて不器用だけど優しい男性だと思っていた。でも…なんかアレだよな。

とにかく生まれた時から不幸なアーサーは、障害や病を持ちながらも必死に生きていた。そんな中、同僚に銃を貰ったのが本格的な闇落ちのきっかけだと私は思っている。

ピエロとして小児病棟で踊ってる時にこの銃が落ちて、仕事をクビになったのだ。そして、この銃で輩を殺したことが事の始まりだから。

しかーし。そもそもなんで銃を受け取ったのか。

私見ですが、同僚は銃を処分したかったんだと推察していて。わざわざ買ってアーサーに渡す理由なんかないやん。挙句に上には「アーサーが売ってくれと言ってきた」とウソをつく所業。のちに殺されましたが。

そりゃ色々あるよ。社会は理不尽だから。でもアーサーが同僚の真意を見抜いて銃を受け取らなかったら、JOKERは生まれようがなかったんじゃないかって考えてしまった。(映画も生まれないから考える意味がないんだけど)

もちろん同僚が悪い。同僚の言い分を鵜呑みにした上も悪い。でも、もう少しアーサーがリスク管理をできていれば。

 

人に接するもっともよい方法は、ラビ(ユダヤ教の指導者)のように尊敬して扱い、泥棒のように疑うことである。

 

曇りなき眼で真実のみを見定めなければならない。

自分の人生だもーん。