自己愛の強い人と戦う11

私はこれまで数々の会社で自己愛に関わり、最後は絶望感を抱いて退社してきました。

目標を立てられれば邁進しますし、求められることに応えてきたつもりです。しかし評価をされないどころか、悪い事をしているように責められる。

そのきっかけの一つに”自己愛の取り巻き”の存在があります。彼らの多くは仕事ができません。人間は得手不得手があって当たり前ですが、自己愛に頼ることにより自己愛をコントロールする、いわゆる共依存者が問題なのです。

自己愛は”頑張っているけど出来ない人”を好みます。自分の為に頑張っているのが目に見えてわかりやすい。しかし出来ないがゆえに自分を頼り尊敬してくれる。これほど自己愛の欲求を満たしてくれる存在はいないでしょうから。

こうした自己愛の性格を利用して努力もせず「頑張ったけどできません」の一言で簡単に済まされる。そういう人がいる一方で決まった仕事量がある場合、必ず他の誰かが負担を背負わなければいけません。

 

自己愛から「努力してもできない人もいる。その人達の気持ちを全く考えていない」そう言われた時、脳天を撃ち抜かれたような気になりました。

狭い井戸の中では、仕事のフォローだけでなく相手への精神的フォローもしなければいけないのか。それとも私が冷たいのか。

どうするのが正解なのかわからないまま、仕事のペースを落としてみたり、そうした人の愚痴に寄り添ってみたりしたものの何も変わらなかった。

 

自己愛は”頑張っているけど出来ない人”が本当は頑張っていないことを知っている。しかし、自己の精神を保つ為にそういう人達が必要である。

だけどそれでは仕事が成り立たないので、その人達の気分を損ねないようにしつつ、ある程度の仕事をこなす人も要る。だいたいこんな感じなのか。

もしかしたらただの憶測なのかも知れないけど、間違っていたとしても結果は対して変わらない。もう疲れた。結局、仕事をしてもしなくても責められるのだから。

 

私は仕事のペースを元に戻しました。やるべきことはやり、それ以外には手も口も出さない。それはIさんの仕事ぶりと同じです。合理的すぎて冷たいと思われるかも知れませんが、他人に仕事を押し付けて楽をしている上に、被害者の顔をされては困るのです。

これは私にとって良い結果になりました。