いい人が他人を苦しめる時もある

この頃から急にお客様(女性)から「若くなった」「キレイ」と言われることが増えました。嬉しかったです。

特に何もしていないのですが、もう親の事を考える時間がほとんど無くなったからかも知れません。私は以前から考えていた副業を始めたりと前を向くことが多くなっていました。

それに加え、産休を取得する後輩の仕事もこなさなければいけなくなっており、自己愛の相手をする時間が惜しかった。もう存在そのものがどうでも良くなっていた。

自己愛がキレようと喚こうと冷ややかな視線を送りつつ仕事をする。そうして淡々と日々を過ごしていました。

 

ですが私には会社での働き方への不満がもう一つありました。私は独り身なので、どうしてもお子さんのいる方の都合を優先することになります。子供の為に会社を休む人がいて、その穴埋めで私は会社の為に働くことを要求されるのですから。

これは決してお子さんがいる方を責めているのではありません。「私がいるから大丈夫」という空気が静かに広がっていることに怒っていたのです。そうさせたのは会社と私自身なのだけど。

自分を変えることは怖い。でも何もしなければ何も変わらない。私はある程度までで線引きをし、過剰な協力をやめて自分の事に専念することにしました。

これまでのように全てのフォローはできない。子供がいるからこそ、明日は来れないかも知れないという気持ちを持って仕事をして欲しかった。

私の態度へ最初は少し戸惑いもあったようですが、大した問題はありませんでした。

それどころか彼女たちも、私に負担が掛かるので休みにくい、申し訳ないと心苦しい思いをしていたことを知りました。つまり私に迷惑が掛からなければ気兼ねなく休める(言い方は悪いですが)ということらしいのです。

気持ち良く休める環境とは、負い目を感じないことなのかも知れない。そして私の我慢が彼女たちを苦しめたのだと思う。

 

自分を許すと他人も許せる。自分が自由でいることで他人を自由にさせることもある。

まだまだ知らないことばかりです。