意識の割合

私は時間の許す限り習い事に通っている。早いものでIさんに会ってから1週間以上が過ぎましたが、Iさんに会えるかなと思うことはほとんどない。それくらい楽しいのです。

習い事に通おうと思った日、私は行くか行かないかも決まっていないのに必要な物を注文していた。仕事が早いアマゾン様のお蔭で翌日には到着し、体験と申し込みをしてきた。その習い事とは、これまで私が全く興味すらなくて寧ろ苦手としていた分野にあたる。

あの時、習い事に行こうと閃いたのは私の思考ではありません。心の声、つまり潜在意識だと思っている。私はそれに従っただけ。今の私は顕在意識で何かをどうにかしようと考えることがありません。どう頑張っても潜在意識には勝てないと悟ったからです。

揺り戻しで落ち込んでしまって書けなかったのですが、その前から不思議な現象が立て続けに起こっている。挨拶回りで少し遠方に出かけた際、ご当地銘菓の看板を見て「長い間食べていないな」とぼんやり考えていると、そのお菓子が翌日会社に送られてきた。

その数日前に転職をした取引先の方と偶然に会い、今はたまたま私の会社からそう遠くない場所に勤めているという話をした。運転しながら何となくその会話を思い出していたら、帰り道にナビで彼の会社に連れて行かれたとか、そんな感じなのだけど。

偶然と言えば偶然だ。だけど私はこの感覚に思い当たることがあった。主に仕事絡みでしかないが、うっかり忘れていた仕事を夢で思い出したり、突然顧客の顔が心に浮かんだ後に仕事の依頼がその方から入ったりすることが結構ある。随分と助けられていますが、私にとっては当たり前すぎて何も思わなかったのです。

それらは願いというほどでもなく、割とどうでもいい事だったりするので「叶った」という自覚はありません。ただ、ぼんやりとか何となくではあっても心に浮かんだ内容だという所がポイントになる。私のこれまでの願望は頭で考えていたので、その辺りが違うんじゃないかと思います。

そう思い始めてからも、アラームをかけ忘れていて「アラーム掛けてないよ」とはっきりとした声で起こされたり、私の会社は仕事収めの日に頂いたお歳暮を分けるのですが「乾物はいらないからお菓子があったらいいな」とぼんやり考えていると、なぜか今年は家電を貰った。お菓子を遥かに超えてきたのでした。

私がはっきり願望だと認識しているのは顕在意識で、現実化しているのは潜在意識が欲したものということになる。この感覚は言葉で説明するのが難しいのですが、頭で考えた願望は願望と捉えられていないような気がするのだ。つまり頭と心が一致していないという事です。

顕在意識から潜在意識へ流れる経路があるはずなのだけど、それが理解できるまで心に浮かんだもの以外は叶わないんだと思っている。だからほぼ全ての思考は意味のないガラクタだと考えています。

全てとはいえ、顕在意識はたかだか5%しか占めていないと言われている。残り95%の潜在意識に抗うこと自体、最初から無理だったんだ。