迷子

私の持ち株はコロナ以前から含み損しかなかったのですが、コロナショックの時は更に膨らんだ。それが昨日、数年ぶりに含み損の桁が一つ減った。そして3月には数万円しかなかった証券口座の余力(株を買えるお金)が、70万弱まで増えた。含み益じゃないところが悲しいけれど、実質2か月弱でここまで回復したことは奇跡だと思っている。

 

6月に入ってタイミングを逃すようになったのは、失う怖さを知覚したからではないかと考察しています。再び含み損を抱えたくない余りに、閃くまま買うことができなくなった。「いや、下がるかも」「もうちょっと待った方がいいかも」そうしてまごついてる間に株価は跳ね上がる。まぁこれは以前からなんですけど、5月が冴え渡ってただけに落差が半端ない。

幸運を自覚すると怖くなる。私は含み損に関してどこかで諦めていた。だから今、「願いが叶った」という自覚がありません。なんというか、ただただ不安なのだ。そりゃそうでしょう。この間まで「含み損の方がマシ」だと本気で考えてたわけで、その状態が私にとってはデフォルトだったんだもの。

もちろん戻りたいとも思わないし、「含み損が怖い」という認識をしてしまった以上、戻りたくても戻れない。しかし長年付き合ってきた認識から真逆の方向へシフトするのは、ものすごい抵抗に合うんだよ。こういうの、心理学用語でヨナ・コンプレックスというらしいですよ。幸せ恐怖症とはまたベツモノなのね。

『求めてたものが手に入りそうになったり願いが叶いそうになると、不安を覚えて、その成功を手放してしまう』あります、あります。コンフォートゾーンしかり、ヨナコンしかり、脳はすんなりと変わらせてくれない。

 

先週、自分へのご褒美に何か買うものはないかと色々物色していて、随分前からオラクルカードなるものを買おうとしていたことを思い出した。占うタロットカードとは違って、メッセージをくれるカードなんですけど。オミクジ的なものか?1枚おまけにカードを付けてくれるお店から買いました。溺れるものは藁をも掴みたいのだよ。私に天の言葉を!(切実)

いただいたカードには『Overcoming Difficulties』とありました。えーっと「困難は既に克服されました」そうです。(いつ?)「大変な時期は終わりました」(ほんとか?)「どんなときもポジティブな意識を保ってください」(ナルホドー。知ってるー)

早速カードを引いてみたところ、『YOU’RE READY』というカードが出ました。「あなたは多くの面で学び、スピリチュアルに成長してきました」(ほうほう)「これ以上すべきことはありません」(なんでそんなことゆうの)

…天使は「迷うことはない」と告げてるらしいですよ。いやいや、いま迷子になってますってー。行き先がわからんっちゅーの。私だって行きたいんだよ。ここではないどこかへ。