バランス

日銀が買い支えているからか、3月のコロナショックから日経平均株価は順調に上がってましたが、いつ反動が来てもおかしくないと思っていた。というか、そもそも景気は悪化の一途を辿っているのに、株価が上がり続ける方が異常なのだ。そんな怖さと謎の不安に襲われていたのとで、6月2週目はほとんど株を買っていない。

木曜日、日経平均は600円以上も下げて終わった。更に同日のNY株は1861ドル安という大暴落がきちゃったもんで、金曜朝の株式市場は、二番底がくるかも?という臨戦態勢を感じた。「買い」だ。家を出る10分前に買う株に目星を付けて、会社に向かいながら発注をする。

市場が開いた9時。注文が殺到して値がつかず、証券アプリの画面は数分止まったままだった。せめて板を見ようと銘柄を開こうとするも、重くて開けることができない。私がそんな光景を見たのは初めてだ。怖すぎるやろ。謎の不安を感じてたせいで、買い漁ってなくて結果的には良かった。それに余力がないと、勝負もかけられなかったのだし。

発注ミスで、狙っていた株が買えてなかったりもしましたが、ストップ安で買った株を数万の利益で売れたり、いいところで買えた株もあるので良しとする。私は10時には社を出なくてはならず、その日は丸1日触れない状況だったので1時間弱の利益としてはまぁまぁだと喜んでおこう。

まだまだ完全ではないけれど、少し調子は戻ってきただろうか。この2週間弱、色んなことを考えた。陽から一転して陰に寝返った6月、私はやっぱり前向きに生きていたいなと再確認できたことは大きな収穫だったなと思います。何事も上手くいかない時期があるから、いい時期を喜べるのだ。「ある」は「ない」を知らなければ知覚できない。

 

話は変わりますが、いま再び民を騒がせている不倫の人。不倫については興味がないのでどうでもいいのだけど、個人的にあの手のタイプは間違いなく潜在意識の使い手(無自覚含む)だと決め付けている。やることなすこと上手くいく、欲望のままに欲しいものを何でも手に入れられるというような、もう完全に『上手くいく回路』ができちゃってるんだろうなと。

ただねぇ、やっぱり人間だけは潜在意識で思い通りになると思っちゃダメだと思うのよ。遊ぶなら金は払え。文句言わせないだけのお金は払えよ。当たり前でしょ。もちろんお金を払えば何をしてもいいってもんじゃないですぜ。潜在意識的に「自分さえ良ければ」的な考え方は絶対にイカンと言いたいの。だから強烈なしっぺ返しがくるんじゃないかね。

「なんでも手に入る」という自信。その中にほんの少し、現実世界に住む人間としての理性という陰を含んでおいた方がいい。傲慢という陽を増幅させては駄目だな。『陰極めれば陽となり、陽極めれば陰となす』私はこの2週間弱とグルメ氏のお陰で、またほんの少し前に進めたような気がしますよ。バランスは大切だよな。うんうん。