最善の結果

今でも所用で会っている私と元カレは、「またご飯行こう」「うん」が別れ際の挨拶である。9月末、元カレが「10月に入って(私)が落ち着いたらご飯行こう」と本気で誘ってきたので、先週の金曜日に連絡を入れてみた。先週の金曜と言えば、「心ここにあらず」状態が回復したかのように思えた日だった。

んで約束をしていた今日、ご飯を食べに行ってきた。何年ぶりなのか全然覚えていない。メニューは付き合っていた当時もよく食べていた焼き肉であった。網の上の肉を自分の箸で返そうとする彼を制し、トングでひっくり返す私に「俺は性格が変わってないから」と笑った。それは暗に私が変わったことを意味しているのだと思いました。

終盤、長年付き合っていた私と結婚しなかった理由を話し出した。別に聞きたくもないし、興味もないけど。時が経ったからこそ話せることもある。私はないが、相手にはあった。「でもその選択は正しかったよ」と笑っておきました。なぜって、変わる人と変わらない人は同じ場所にいられないのだから。どちらが悪いとか良いとかそういう問題ではなくてね。

以前、元カレとご飯に行ったら「幸せだったと伝えよう」みたいなことを書いた。でも結局それは言えなかった。私は最近、過去と比べて成長したとか、そういうことに何の意味があるのかと考えてしまう。過去を前提としてる限り、それに囚われ続けるだけじゃないのかと。だから言えなかったんだよね。

私達にとってこれが最善の結果だったのだ。それが全て。それ以上でもそれ以下でもない。