両面

『モノと同じように思考を選ぶ』

先日破格でゲットした家電が昨日届きました。これは、とても欲しかったけど急いで買わなくてもいいモノ。だから値が落ちるのを待っていた最中のことで、その値を見た時は一瞬目を疑うほど驚いた。なのに僅かな時間差でチャンスをみすみす逃してしまった時のショックといったら。

「…まぁそういうこともあるわ」と思えるまでには少しの葛藤があった。そういう時、私は意固地になり、なんとか帳尻を合わせて心のバランスを取ろうとする癖がある。

これまでなら、手に入ったはずのモノが『手に入れられなかった』悔しさを、『手に入れた』という満足感に変えるため、「特典分で安く買えるのだから」と、即座に定価で買うという行動を起こしていたと思います。ギャンブルで負けを取り返そうとする心理に近い。

しかしその時は「今まで待ったんだから、急いで買わなくてもいいか」と思考を転換したのだ。「今日は買えなくても、またチャンスがあるかもしれないし」「ダメでも定価で買えばいいし」「それでも値下がり分は余裕でカバーできるんだし」って。ありとあらゆる可能性の中で気持ちの落としどころを探り、ベストを選択する。

だけど心と頭に余裕がなければ、「ありとあらゆる可能性」なんて想像できないものなのです。ネガティブ一色の思考では「想像しうるだけのネガティブな可能性」しか浮かんでこない。その中から選択するしかないのだから、ネガティブな結果になって当たり前なんだよね。

もしもあの時、ヤケになって定価で買っていたら。数時間後、再販されたそれを見て落ち込むのが目に見えている。「私はタイミングが悪い」とまた何日もネガティブを引き摺ることになったはずだ。金銭的な損得はそれほど重要ではなく、こっちのほうが余程問題なのである。

この一連の流れには色々と考えさせられた。

物事には必ずネガティブな面とポジティブな面があって、どちらか一方に偏ることは絶対にないとエイブラハム様はいう。

宇宙のすべての粒子には「望んでいる」と「望みが満たされていない」という両面があって、波動しつつ、あなたが選択するのを待っている。

『手に入れられなかった』悔しさは明らかにネガティブな方を見ており、「望みが満たされていない」という思考を選択した結果。転換後の思考は『いつかは手に入る』というポジティブなもので、「望んでいる」を選択した結果。

 

買おうと思っていたモノが値上がりしたくらいでモチベーションがダダ下がりしていた1月の終わり。少しは進化したと思っていいんじゃないでしょうか。