血肉

長いお休みに私はなにをしているかというと、「なにもしない」ことを実践している。

私は今の会社に入る10数年前まで、何年か必死で働き、会社を辞めて引きこもるというアリのような人生を送っていた。が、しかし。引きこもっているといえど、決してなにもしていなかったわけじゃない。

その間、過去のことや他人のこと、どーでもいい&どーにもならないことばかり考えて、せっせと不幸を創造していたのであった。怖い。信じられない。

それに気づいた今の自分で引きこもることができたらどんな感じなんだろうと、この長い連休をずっとずっと心待ちにしていたのです。私のHPがゼロに近かったせいもあるけども。

「なにもしない」

正しくは「したいこと」と「命にかかわる必要最低限のこと」しかしない。今のところ、寝る・本を読む・お菓子を作る、のがどうやら私の「したいこと」みたいです。

「なにもしない」の中には「なにも考えない」ことも含む。考えることも広い意味では行動ですから。今は考えていますが、考える時は「考える」と意図する。これは潜在意識のリソースを無駄使いしないよう。

100%とまではいきませんが95%くらいは自分のため、自分のことだけに使う。こんな経験したことがないので、控えめに言ってめちゃくちゃ楽しい。

潜在意識に身を任せていると、自分の爪を見つめる父を思い出した時のように、ふっと意識の底から記憶が蘇ってきたりする。気づきを得たらさようなら。

記憶は懐かしむためにあるんじゃない。自分の血肉にするためにあるのだ。

 

父上、私は伸びた爪に罪悪感を感じるような人間にはなりませんでした。うっかりあなたの後を追いかけましたが、無事に軌道修正できた模様。

不労所得が欲しい。