他人の人生

彼女は悪癖のせいで何度か上司にガチギレされている。

その度に「上司だって~、〇〇さんだって~」とか「これくらいのことで怒るなんて心が狭い」とか責任転嫁する傾向にある。だから直さないのだろう。敢えて言いませんが、正直私だって以前からかなり不快な思いをしている。

でも直して欲しいとも思わないし、そもそも直ると思っていない。直さないことについては疑問を感じてるけど。それを直さない限り、この先何度もするし、その度にキレられるでしょうが仕方のないことなので。

彼女は他人のイライラモードが許せない。そして懸命に批判するが、そこに「自分はしないから」という自分アゲ思考を孕んでいる。だけど彼女の悪癖も相当なもんで、悪意があるかないかはさほど関係ないのだよ。種類は違えど、やってることは大差なくてですね。

皆、自分が正しいと思っている。もちろん私も。それぞれ違う正しさを持った人間が集まっているのだから、軋轢が生まれるのは当たり前で。

そんで「正しさ」って、自分の置かれているステージや魂のレベルによっても変化する。労働者には労働者の正しさが、経営者には経営者の正しさがあるように、絶対に相容れないものがあるのだ。

議論すら無意味だなと思う。

「そうね、あなたが正しいよ」と流しておけばいい。所詮他人の人生だもの。