自己愛の強い人と戦う5

自己愛との話し合い(ほぼ口論ですが)の中で「人の気持ちなど考えていられない」し、そもそも「自分がそんなことをする必要などない」という趣旨の発言がありました。

自己愛にとって他人の気持ちを考えるという行為は、媚を売るのと同じだと思っていることにとても衝撃を受けたのです。と同時に頭の中がスーっと冷めていくのを感じました。

わかってはいましたが、もしかしたら違うのかも?という疑問が払拭されたからです。無言の思いやりや気遣いは全く通用しないんだと。本当に無駄だった。

 

いえ、色んな人がいますし個人の考え方に口を出す気はありません。ただ、それが許されるほど偉大な人ですか?と思うのです。

いい大人なのに自分が与えられない物を他人から与えてもらえるのが当然の権利で、自分にはその価値があると思っている。だけど現実は違うからどんなことをしてでも奪うしかない。

本当は認められていない事に気付いている。そこに不満と劣等感を抱いているのだと思いました。

 

悪いことではなくても指摘があれば反省し、次に生かそうという前向きな気持ち。間違っていたら素直に謝ることが出来るIさんとつい比べてしまうのです。

大切なのは他人が自分を認めるかどうかではなく、自分が自分を認められるかどうか。虚勢は虚勢以上にはなりません。虚勢を張ることによって自分が惨めになるなら自分自身への冒涜だと思います。

 

以前よりもっと自分を大切に思えるようになった私は、他の人を自分と同じように扱えるようになっていました。社内でも私の為に動いてくれる人が増えてきており、人の心の深さや優しさを感じることが多くなりました。

そして、こんな気持ちを持てるのは自己愛がいたからだと感謝すら覚えるようになるのです。