3か月で辞めた会社の話・その4

3か月目に入り私は再び営業に戻される事になりました。今度は系列会社の営業と兼任だそうです。その会社の営業の方が体調を崩してしまったので補佐をしろということらしい。

そしてもれなくその方も暴言を吐き散らかすタイプでした。自己愛と違うところは営業に同行してみるとしどろもどろで、ただの内弁慶であったことです。人としての感情は持っているので割とスムーズに良い関係になりました。

 

そんな矢先、自己愛の後を引き継いで定期的にご挨拶に行っていた会社からお仕事の話を頂きました。とりあえず自己愛に報告しましたが、自分を通さずに来た話を面白く思うはずがありません。案の定却下。

リスクが高い上、今の状態では顧客に迷惑を掛けてしまう可能性が大きすぎるので、私としては安心したのですが。

しかし、その会社からこちらの取締役に話があったようで、いきなり進捗状況を問われたのでした。それを自己愛に伝えると、先に取締役に報告しなかったことを責められました。いきなりの手の平返し。長い物には巻かれる。

 

その後、取締役からリスクはあるものの受ける方向で進めるよう指示を頂き、会議でも概ね同意を得たようでした。

対する自己愛はかなりのダメ出しを受け、むきになって反論すればするほど失笑され、全員から冷たい視線を向けられることになったのでした。もちろん私もそのひとり。

部屋を出たあと、半狂乱になった自己愛に責め立てられたのは言うまでもありません。私は半泣きで金切り声を上げる自己愛をぼんやり見ていた。内心「泣くなよ」と思いましたが。

それから私は自己愛から無視と嫌がらせを受けながら、系列会社の契約を数件取ったあと会社を辞めました。

 

ちなみに自己愛は何に対して怒っていたのかというと、部下である私が上司をかばわなかったことだそうです。この人の場合いじめられていた過去がフラッシュバックした可能性も捨てきれませんが。

自己愛は自分の思い通りにならない時「親子なのに」「友達なのに」「仲間なのに」と関係性を持ち出して正当化することがよくあります。なお自分が相手に与える場合には適用されません。