メサコンちゃんの話

私が出会ってきたメサコンの共通点は、親から「ダメな子」として育てられた・大人になっても「ダメな人」扱いをされている、もしくはされていたことです。それにより慢性的に必要とされることを渇望しているのだと思うのです。

 

私が以前小さな営業所で働いていた時、コネで若い女性が入社してきました。精神障害の診断は下りていましたが、最初は少しオドオドした感じだけれど人当たりは良さそうな印象を受けたような気がします。

その営業所は、彼女が入社する以前に所長と営業所の場所が変わり、色々あって地元で社員を募集したのでほぼ新人ばかりになってしまったという経緯があります。

彼女の口癖は「人に感謝されたい」だったのですが、数日後には胡散臭さを感じるようになりました。お節介すぎる所と押しつけがましい所がやけに目に付くようになるのです。私は母親で鍛えられているので、ただの親切ではないと察したのでした。

彼女はまもなく、自分の仕事を放って他人の仕事を手伝うようになっていきます。要領のいい子は口先だけで感謝し、彼女に頼るようになっていきました。彼女は嬉しかったのでしょう、ますます嬉々として手伝うようになるのです。

仕事量が多いので大変なのはわかるのですが、業務の内容が違う彼女が仕事を覚えても意味がありません。何より他の人が仕事を覚えられないのです。そしてその負担は全部私にかかってくるため、何度か注意したのですが聞く耳持たず。

それどころか「やっと見つけた居場所なのに!」と泣きながら抗議される始末。普通枠での雇用ですが、精神的な事を考えると上司も強く言えず「悪気はないんだし」とその内落ち着くだろうと呑気に構えていたのでした。