リセット

先日書いた、家事の件をきっかけに母への気持ちは大きく変わったように思います。

これまで母の事を色々と書いてきましたが、今更母に何かをして欲しいのでもなく、関係を修復したいわけでもありません。では何に拘っているのかと考えた結果、どこかで母を捨てきれない自分がいました。

母はなぜこんな事になってしまったのか、もっと違う生き方があったのではないか、どうして変わろうとしなかったのか。それが歯痒くて悔しかったんだと思う。

自分を傷付けた人を本当はどこかで想っている。私はその気持ちを認めたくなかった。認めてしまったら今まで私がしてきたことに意味がなくなってしまう気がした。

愛情か同情かはわからないけれど、何らかの情をいつまでも持っている自分から目を逸らすために心の中で母を責め続けていたのかも知れません。

私は母に幸せになって欲しかった、ただそれだけだったのに。

しかしおそらく母は一生変わらないし、例え変わったとしても私は母を幸せにすることはできない。

母が選んだ人生なのだから尊重するのも愛の形だと考え、私は母を捨て切れなかった自分を許すと同時に、母を捨てることを自分に許そうと思いました。

 

そんな矢先、お正月休みにショッピングセンターで偶然母に会いました。一瞬目が合いましたが私は他人の振りをし、母も話しかけてこなかった。私達は他人以上に遠い。

何の感情も湧かなかったけれど、普通の親子なら今頃は実家でおせちを食べていたんだろうかとぼんやり考えていた。

 

その数日後、唯一残していた母との繋がりも断ち切りました。

私はこれからも自分自身の問題と向き合っていかなければいけないし、また感情が揺さぶられる日が来ると思う。でも一区切りがついたような気がしています。