インナーチャイルド

兄弟との出来事を過去に何度か書いているけれど、私は兄弟を嫌いになることは出来ませんでした。寧ろ家族の中では一番好きだった。兄弟は親とは違い自分に近い存在で、いつかは分かり合えるはずだと思っていた。

10代の半ばくらいから兄弟は変わり始めて、良い関係になっていきました。互いに生活の変化もあり、今では会うこともありませんが好きなことには変わりない。そう思ってきた。

今月に入ってから、子供の頃の事を思い出す度に涙が出そうになることが増えました。兄弟がどんな性格であっても、物によって自分の無価値感を植え付けられてしまったことには変わりはない。

自分の自己肯定感が低い原因はここにあると以前からわかっていたけれど、それよりもっと深いものがあるような気がしてなりませんでした。

 

先週の土曜日、ぐるぐる考えていると色んな思いが湧いてきて声を上げて泣いてしまった。

それはとても不思議な感覚で、自分が経験してきた事に対して辛いと思ったからではなく、今の自分が幼い頃の自分を見て泣いているような感覚でした。

私は兄弟が好きだったから「優しさなど通用しない」と思いながらも、何をされても許して庇ってきたんだ。でも本当は辛かったし、ずっとずっと我慢していたのだと思う。

そして今度は家族と同じように、自分が自分に我慢をさせてきたのだと気付いて涙が止まらなかった。私はただ謝る事しか出来なかったけれど、あの子は安心したように見えた。

あの子はインナーチャイルドなんだろうか。だとすれば他の誰でもなく、ずっと私自身に「認めてほしい」と叫んでいたのかも知れない。