プレゼント

先月ジュエリーを買って以来、なぜか光り物への欲求は高まるばかりでした。一つ一つは高価な物ではないですが、本当に自分が欲しい物なのかそれともお金への復讐なのかとの判断がつかず、購入をためらっていた。

あの子に初めて会った日、私はあの子の望みを全て叶えてあげたいと思いました。あの子が欲しい物なら買ってあげよう。もう頑張らなくてもいいし、我慢しなくてもいいんだ。だから欲しい物は「欲しい」と口に出してほしいと、そう願った。

けれど言葉を交わせないので、私が欲しいと思っていたジュエリーの中で一番高価なリングを買おうと決心したのだけど、今度は私の心が動かなかった。その時、自分の中にあったお金へのわだかまりが嘘のように消えている事に気付いたのでした。

理由がわかってから書こうと思っていたのだけど、今でも頭の中を処理し切れない。あの子との出会いは衝撃的すぎて、うまく心の整理ができないのです。

結局そのリングは本当に欲しい物じゃないんだろうという結論に至り、今回は購入を見送りました。多分いつかは買うと思うけど今は買う時期じゃないんだろうなと。

それからはネット内の色んなお店を見て回り、スペックを細かく調べて、あの子が気に入った物だけを買おうと相談しながら絞り込んでいきました。その時間はとても楽しかった。

おそらく多くの人は当たり前なのかも知れないけど、私はこんな買い方をした記憶がありません。欲しい物をすぐに手にできないという現実がストレスになるからです。

今ならより良い物をお値打ちに買いたいと思えるけれど、資金があるかないかに関わらず、安い方を探すという行為がとても辛い。それは私は安い物しか手に入れられないという思考にリンクするからだったんだと思う。

そして1週間悩んで、何点か買いました。ジュエリー関連のスレの中で、「ジュエリーは選ぶ時間も楽しむもの」という言葉を見つけた。ジュエリーに限らず、これからはそういうお金の使い方をしたいです。

受注生産なので全てが揃うまでしばらく時間が掛かるけれど、あの子と一緒に楽しみに待とうと思う。私からの最初のプレゼントだから。