センサー

最初の方に”私はパワハラを受ける度に自分の気分を上げることに加え、人に優しくする・人を褒める・人を笑顔にすることを心掛けました”と書いています。この頃はまだぎこちなかったけれど、今ではすっかり馴染んで自分の一部になっている。

私は自己愛と戦っている間も会社の人には絶対に弱音を吐かなかったし、笑顔を絶やさなかった。当時は特に私への暴言があまりにも酷かったので心配してくれる人達はもちろんいたけれど、逆に嫌な思いをさせたことに対して謝る日々を送っていました。

いつからか、パワハラを受けた人達も「(私)さんは会社を出た途端切り替えてるから、私もそうしないと」などと言われるようになった。全然切り替えてないけど(汗)

当時の社員は負のオーラに呑み込まれていたのに、今は笑いに変えるパワーすらある。何もパワハラに耐えろと言いたいのではなく、私は損をしたまま泣き寝入りをしたくないだけだ。

もし私がパワハラに負けて八つ当たりでもしようものなら、私は自己愛と同じ人種になってしまう。いかなる事情があろうと、残念ながら他人からはそういう目でしか見られないものだから。

こんな生活をしていると、いつしか笑わない人が苦手になってしまいました。そして近付いてくる人が変わった。

私は心の底から笑う生活をしていない時、楽しそうな人を見るのが辛かった。どうして自分だけがこんなに辛いんだろうと思っていました。だからいつも笑顔でいられる人を無意識に避けていたような気がする。

仕事柄多くの人がいる場所に出向きますが、少し離れた所から忌々しそうな視線を感じることがたまにあります。それは被害者意識満載だった以前の私と同じ目をしている。そしてこの人には関わらないようにしようと思う自分がいます。

幸せな人、幸せでいたいと思う人は笑顔に吸い寄せられる。波長が引き合うとはこういうことなのかも知れない。

笑顔は自分の身を守るセンサーにもなるみたいです。