私のクローゼットには何年も前に買って大事に置いている服が何着かある。服にお金を掛けない私にとっては少し高価で思い入れのある物です。買った当時は何度か着たものの気後れしてしまい、いつかそれをさらっと着られる人になりたいと願っていました。
「今の自分なら着ることが出来るかも知れない」そう思い、数年ぶりに引っ張り出してみたのですが全くときめかない。流行が変わったとか自分が年をとったというのもありますが、それ以前にそんなに素敵でもなかったことに気が付いたのでした。どうしてこんな物に執着していたんだろうという気持ちでいっぱいだった。
つい先日まで私の中では憧れに近い特別な思いを抱いていた物が、実はそんなでもなかったという現実。この気持ちは人間にもある。憧れてはいなくても自分にとっては大きな存在だった人が、小物に見えるというような。
今月の頭だったか、久しぶりに私の良き理解者である男友達と食事に行きました。そこで色んな話をしたのですが以前のように盛り上がることもなく、終始私の頭は冷めていた。私と彼は同じ性質を持っているから彼の気持ちは理解できなくもないけれど、今の私には共感できない事が多々あった。
彼もまた職場で足を引っ張られるという災難に遭いながら戦っているという。当たり前の事をしているから売れる、人として間違っているから売れないのだと彼は日々説いているそうですが、私は自分にもそんな時があったなとぼんやり考えていた。
私は自分の努力を認めてもらいたいと思う気持ちがあったのは自覚している。と同時に彼らにわかってもらいたかった。誰かの足を引っ張らなくても共存できる道は必ずあり、少し考え方を変えるだけで皆で幸せを分かち合える事ができるのだと理解して欲しかったのです。
今考えれば相手はそんな事を望んでいないのだから私の独りよがりで、ただの押し付けだ。しかし少なくとも相手の不幸を望んだわけではありませんでした。だけど今は、この世で起こった事は全て自分の責任だと思っているので他人がどう生きようと関係ないと思っている。
努力もせず他人の足を引っ張っていても、のらりくらりと上手く生きていける人はいる。かたやどんなに努力をしても足を掬われて泥沼に沈む人もいるだろう。それらも踏まえて、その人の人生なのだから他人がとやかく口を出すことではないと考えています。私の考え方は冷たいだろうか。もしそうだとしても間違っているとは思わないけど。
今、自己愛が私に媚び諂っていますが、当然それを面白くない人間がいる。先日、我慢の限界がきたのか感情を爆発させた事がありました。
同僚が困って私に助けを求めてきたのですが、無事解決した所で同僚は大げさに私を褒めた。決して本気ではなくただのコミュニケーションなのだけど、その瞬間に共依存がブチ切れてしまった。あまりにも低レベルなので内容は書きませんが醜いものでした。
ドアを乱暴に閉めて出ていく彼女を見て私は思わず笑ってしまいました。それにつられて、その場にいた全員が笑い声をあげた。数年前、いや少し前なら誰かが彼女の機嫌を取りに後を追ったかも知れない。背中に笑い声を浴びせられた今はどんな気分だ?
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/ (●) (●) ハッ (/ "つ`..,: ハッ (●) (●) 丶 今、どんな気持ち?
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し )). ::i `.-‐" J´((
ソ トントン ソ トントン
私の頭の中にはこのAAが浮かんでいた(笑)
断っておきますが、私の会社の人は割とマトモな人達です。誰かを苛めたり除け者にしたりする事はありません。皆、自分を大切にしているだけだ。意味もなく他人の波動を下げる人は害である。害のあるものは大切にしないよね。ときめかない服と同じで。