葛藤

私は昨日、関わっている全ての人を思い出していた。どこへ行っても笑顔で迎えてくれ、電話越しにでも弾んだ声を聞かせてくれる。今はごく一部を除いた会社の人もそうだし、プライベートで関わっている人も皆そんな感じだから、これが私の日常で当たり前の光景だ。

私は当たり前のものをさほど重要視しない。決して軽く見ているわけじゃなくて大切には思っている。自作自演の願望実現ゲームを説いた方の言葉を引用させてもらうと、

あなたが今身の周りに、自分のものであると認識しているものに対して何も思ってないだろ。どうでもいいだろ?

あなた方が水に困らないのはなぜ?水をなんとも思ってないからなんだよ。水が得れることに何の感動もハートフルストーリーもないからなんだよ。当たり前なんだよ。

こういうことです。 

ただ私にとっては当たり前だけど、それが誰かにとって欲しくて欲しくて堪らないものだとしたら。そして自分の意思とは無関係に、言葉や態度をコントロールできない「何か」がある人だとしたら。

誰からも疎まれてきた母を思うと、憎しみと情けが交互に襲ってきます。だけど仮に情けをかけたとしても解り合うのは永遠に不可能で、本当の意味で傷付くのは私だけなんだよな。


King Gnu - 白日