石の話

前回書いた1年半もの間、買えなかったリングの話。

あの翌日だったか、ついにポチッとボタンを押して浮かれていたのですが、夕方に東京から電話が掛かってきました。出てみるとリングの購入先からで、実店舗でも販売しつつ展示会などにも出品してるので既に売れていたのだけど反映するのが遅くなったと言うのです。

なんということでしょう。しかも3日ほど前らしい。私が見つけた1年半前からずーっとありましたけど??このタイミングで売れるってアリなのか(落)。買うお金はあるのに買えないって、潜在意識さん一体どういうことよ。

がしかし、ちょうどバイヤーさんが海外に買い付けに行っており、そこで同じような石が見つかればリングを作れる。が、特殊なカットなので見つかる確率は低いとも仰っていた。バイヤーさんが戻る今月下旬にならなければ返事はできないそうなのだが、私は一縷の望みに賭けて待つ事にした。

一瞬呆然としたものの、ないものはないので仕方ない。こういう時、潜在意識的にはそれを身に着けた自分を想像するのが良いのだと思う。だけど時間が経つにつれて不安も出てきて自問自答した結果、手に入らなかった場合も想定するべきだという結論に至り、他のものも検討することにしました。

とりあえず石だけでも手に入れておくかと、オークションで目ぼしいルースを見つけたのに、終了時間を間違えるという失態をおかしてしまい、気づいた5分前には私の入札予定価格より遥かに安く落札されていました(落)。更に、時間の確認をしている間に第二候補の石も終了時間を迎えてしまったっていう。

「私には縁のない石なのかもしれない」そう思い始めると、どんどんテンションは下がっていき、最近気になっていた別の石に意識が向かう。もし石が見つからなかった場合、他のものを買った所で増税に間に合わないかも知れない。それに今回のように1点物だと、返事を待っている間に売れてしまう可能性もある。再びの悪夢、それは辛い。

色々考えてるとなんだか焦ってきて、ついつい別の石が付いたリングをポチッとしまいましてね。なんせ増税があるもんで。善は急げと言いますし。

カード情報を入力して送信ボタンを押して、ホッと一息。”愛を表現する石”は手に入らなくてもいいかと思うまで余裕がでてきて、やっと仕事できるなーと書類に向かってすぐ、多分10分も経ってなかったと思う。東京から電話が入りました。

購入直後なので入力ミスでもあったかと思いつつ出てみると、石待ちのお店の方でした。「石、ご用意できそうです!」だそうです。

有能。