Iさんの話49~残像~

以前Iさんと会ってからの期間は約3か月。その間に自分は変わってしまったんだと改めて感じている。Iさんは相変わらず仕事を頑張っているようですが、私はそういう所に魅かれなくなってしまった。仕事への意識が変わったせいもあるし、自分のために仕事を頑張るのは至極当たり前で、他者が評価するのは違うなと思い始めたから。

Iさんのように飄々と生きたい、そう強く願っていた自分はもういない。他人の顔色ばかり見てきた私が、今は彼と同じように他人に心を動かされることはほぼなくなった。彼はどんな世界を見ているのかと不思議で仕方なかったけれど、慣れてしまえばすべてが当たり前になってしまう。

嬉しいと楽しいの違いは仕事に置き換えるとわかりやすいです。認めてもらったら嬉しい、お給料が上がれば嬉しい、感謝されたら嬉しい、これらは全て目標や原動力になるけれど、苦痛を伴いながらでも得られるもの。だけど、つらい+楽しいは成立しないと私は思う。やはり持続力がないからだろうか。

今の私は、苦しいけどたまにありつける嬉しさに希望を見出せない。あったりなかったりする状態にストレスを感じる。常にあって欲しいし、インパクトは弱くても穏やかに続いていくほうがいい。手の届かないダイヤに価値を置きすぎたら手元のダイヤが劣って見えるように、遠くを見てると今あるものの大切さには気付きにくいものなんだね。

私はIさんがツインレイかそうでないかは、もうどちらでもいいと思っています。魂の成長云々はやる気さえあれば一人でもできそうだし、何より今のままでは死ぬ時に「これで良かった」と思える自信がない。で、結局なんだったの?って後悔するような時間を過ごしたくないのよ。

それでもIさんは相変わらず気づきをくれる人です。もしかしてツインレイではなくてソウルメイトの方なのかも知れないなぁなんて考えたりもしたけど、とにかく「もう好きでいなくてもいい」と思ったら気が楽になりました。義務になったら恋は終わりだ。それに今はIさんと会った時の自分が全然好きじゃない。

今日は仕事収めです。私は仕事柄過去2年分のカレンダーを置いていて、毎年この日に1年ずつずらしていくのですが。2年前といえばちょうどブログを書き始めた年にあたる。微かに残るIさんへの想いはもう過去の残像だと、ポエマー魂を発動させながらハサミを入れました。やっぱりね、つらいのも苦しいのもよくないよ。

 

今朝、初めて朝の虹を見ました。虹は「思いの架け橋」とも言われるそうです。Iさんへ「ありがとう」が届きますように。