私はもう何年も同機種のスマホを使い続けていた。バッテリーが弱くなる度に端末は替えるものの、バージョンは古いままなので入れられないアプリが増えてくる。そんな不便さにも負けず、ただデザインが好きという理由だけで、頑なに機種変更を拒んできたのに。ある日突然、アッサリと替えました。そして思う。「私は何に拘っていたんだろう」と。
そうした心境の変化に関係あるのでしょうか。三連休最終日、頭の上の空間に意識を合わせていたら、何故か愛情に似た感情と充足感が湧いてきた。しばらくすると全身が電気を帯びたようにピリピリし、そのまま眠りに落ちたのですが。「『内なる存在』と繋がった」なんだかそんな気がしました。
当然ながら、一人であんな感情を得たことはありません。というか、ヒトにだってそうそう感じたことないよ。それは一言で言い表すと「満ち足りる」という感覚。そこには不足なんて存在しなかった。だって、満ち足りるってそういうことだもの。私はやっとスタートラインに立てたのかな。
それからますます現実への興味が薄れていってる。現実が乖離しているのか、波動が乖離しているのか。こういう時、身近にいる人との関係の変化が、自分の状態を知る材料になると思う。今だとやはり会社の彼女が対象になりますが、彼女を許せなくなった本当の原因は意外なところにあったのでした。
私は自己愛と共依存（今はそう呼ぶのに相応しくないけど、便宜上このまま使ってるだけ）を、ある意味で尊敬している。だって長年悪習を続けてきた人間が良い方へ変わる、波動を上げるって、結構スゴいことなんですよ。方向性を間違えていた自分の非を認め、いわば自分を守る盾にしてきたプライドを捨てなければならないからだ。
元々の人間性はともかくとして、それに関しては素直に認めるべきだと思うし、学ぶべきところもあるのではないか。それに引き換え、何の努力もせず不幸オーラを撒き散らす彼女が、彼らをジャッジすることにムカついていたのである。波動の低さでいうと、以前の共依存のポジションにいるあなたが、一体どの立場から？って言いたくなる。
そんなのが積もって、つい彼女に対する口調がキツくなってしまう私を彼女が避けるようになったりと、なんだかんだ色々あります。多分これからも。でも私はそれでいいと思ってる。お互い無理して「仲良しこよし」なんか演じなくてもいいじゃん。そういうの、もう要らないんじゃないかな。意味がないでしょ。
古いスマホにはアップデートしたアプリがインストールできないように、波動だってアップデートしたら合わなくなるのが当たり前なのよ。どっちが悪いとかでもなくて、仕方のないことなんです。そしてやっぱり思うよね。「私は何に拘っていたんだろう」って。
