私が自己愛と呼んでいる上司は、自己愛が強く、傲慢で、世界は自分のために回っていると本気で考えているクソみたいな男でした。が、今はクソではありません。

私はこの男が変わっていく様子を冷静に見ている。

なぜここまで変わったかというと、そっち(今)の方がメリットがあると気づいたからだと思います。相変わらず中身はクソだけど、繕うのが上手くなっただけと言えるかもしれない。

もしそうだとして、それがどうかしましたか?人間なんてそれでいいのです。

もう一度言いますが、自己愛は本当にクソでした。そんなクソがですよ?言葉だけだとしても他人に「ありがとう」を言い、「ごめんなさい」が言えるようになった。これは昔の彼にとって最高の屈辱だったわけです。

勇気がいったと思いますよ、本当に。

私が彼と戦おうと決めた時、正直怖かったです。私はすべてを失うんじゃないか。ヒトとして、労働者として私のほうが間違ってるんじゃないかって、そりゃ考えますよ。

でも結果こうなった。

自己愛が変わってくれなければ私はどうなっていただろう。私は出会った当初から彼に賭けていた。もし変わっていなければ、私はもう「これが私の人生なんだ」と諦めて残りの人生を生きたと思う。

というわけで。本当に本当にクソみたいな男だったけど、私が今の自分になったのは彼のお陰でもあるのだから、それについては感謝しています。

なんとなく、縁って不思議だよな、って思ったから書きました。