景色

彼女がレイキを習いに行く所は、元々ヒーリングサロンのようで、話を聞いた日の夜に私も予約を入れてみた。で、今日行ってきた。なんか、高級アロマオイルを使ったマッサージっぽいやつ。

通常使うオイルのほかに「直感で選んでみて」と言われ、3本のボトルを引き抜いた。1本目はなにか忘れた。2本目は働き盛りの人が選びやすいというオイル。そして3本目のオイルは深い悲しみを抱いた人が選びがちだという。

私は「特に身体の不調も悩みもないけど、導かれるようにここへ来た」と伝えていたので、3本目のオイルについての説明はすごく言葉を選んでらっしゃるのがわかった。

施術中、妙に気になったオイルがあって、あれは何かと聞くと、やはりあの3本目のボトルらしい。波長が合うというか、必要なものなのだと。

でも。私の体には毒素がないとヒーラーさんは言う。薬を多用している人や、精神状態がよろしくない人は毒素が溜まっていて、なんらかの反応が出るんだって。

最後、「全く悲しみがなかったわけではないです」と言うと、ヒーラーさんは「多分そうでしょう。でも、あなたはそれらを自分で昇華し、乗り越えて来られたんだと思います。」と言った。

 

あぁそういえば。

自分の機嫌を自分で取れず、なぜかそれがまかり通ってしまう人。私はそういう人がとても嫌いだった。嫌いというより許せなかった。それはきっと羨ましかったせいだと思う。自分が機嫌を取る側だったから。

でも今は何も思わない。「そういう人もいるよね」ってだけ。もちろん今でも関わりたくはないが、そもそもそういう人との接点がなくなったので関わることがない。

人に機嫌を取らせる人、人の機嫌を取る人、どちらも精神のバランスが崩れている。

一段上に上がるだけで景色は変わるのだ。