いや、本当はよく知らない人の前で感情的になりたくなかっただけかも知れない。でも今なら。
マッサージを受けながら子供の頃の体験をかいつまんで話した。そう、もう終わったことだ。だからこうして冷静でいられる。
ヒーラーさんやお客さんの体験なんかも聞きつつ会話を進めるうち、「エネルギー調整よりも感情の解放をされたほうがいいと思うので、オイルの種類を替えますね」と、何本ものボトルが空けられて背中に垂れる。
最後のヒーリングに入る時、「ついでに誘導瞑想をしましょう」と、間髪入れずに瞑想に突入。それは子供の時の自分に会う、というものだった。
小さな自分が満面の笑みで私を見上げる。
その顔を見て、涙が溢れて止まらなくなった。もちろん嬉しかったからじゃない。まるで辛さを感じていないような笑顔が胸に突き刺さって痛かったのだ。
ヒーリングが終わり、私の着替えのためにヒーラーさんが出ていき、一人になったらまた号泣。お茶を持ってきてくれたヒーラーさんと話をしたらまた号泣。
ヒーラーさんが私のために選んでくれたオイルのキーワードは「解放」「子供の頃に受けた辛い過去を乗り越える」「感情の障壁を溶かす」「自分の人生を歩む」「地に足をつける」「今この瞬間に生きる」などでした。(鳥肌)
最後に「(私)さんはおそらく、他人よりもご自分を責めておられます」と言われた。甘やかしてるつもりなんだけどね。いつかその意味がわかる時が来るのだろうか。
私はオイルの沼にはまりそう。いや、もうはまってるのかな。なんならオイルの海で溺れたい。