感情の本質

多くの人は『感情』を自分のものだと思っていないだろうか。

自分の中から湧いてくるのだから「自分のもの」でも間違ってはないけど。

だとしても。それをコントロールできますか?

 

喜びでいっぱいの最中に「悲しみ」を感じることはできますか?

過去の記憶に頼ることなく、何もないところからそれらを引き出すことはできますか?

怒りに満ちていながら「嬉しい」という感情を持てますか?

抑えるのではなく、我慢でもなく、自由自在に操れるものでしょうか?

 

できないのなら。それは自分のものじゃないってことになりませんか?

つまり。【私】のものではないですね。

それらは勝手にやってきます。そして勝手に去っていきます。

それらを掴んで離さないのは自分なのに、なにかのせいにするのはおかしくありませんか?

 

ヒトは答えを欲する生き物だ。

掴んだ感情の原因を突き止めたがる。

そして辻褄合わせをして納得する。

良くも悪くも、自分に都合の良いように。

 

だから。【私】が望んだ世界がここにある。

掴んだ感情に相応しい現実を見ている。

 

ただ、それだけなのです。