正義

今だから書くけど。ヒトに対してすごく冷めた瞬間の話。

きっかけは約2か月前に起きた事件だった。電車の中で喫煙していた男を注意したら暴行されたってやつ。

電車の中で喫煙はあかん。暴行もあかん。とはいえ被害者の言い分をまるっと信じられるほど、私は純粋じゃないんだよな。

誰もかれもがこぞって「正義」を叫ぶ。あんなに「正義」の連呼を聞いたことがない。いっぱしの大人が続々と「正義」コールに乗っかってくるのを見て、私は恥ずかしくなった。

そして間もなく、潮が引くようにぱったりとその続報は途絶えた。被害者に若干分の悪い情報が流れたからだろうか。それとも緘口令でも敷かれたのか。

切り取られた情報を基に脳内でストーリーが仕立て上げられて、現実に反映される怖さよ。ヒトは脳内が全てなんだなって。

 

争いごとに完全な善なんてない。

だから私は結果が出るまでどちらの味方もしない。

なにを信じようと勝手だが、できればたとえ1%でも疑いという危機感は持っておいてもらえればありがたい。こっちは否応なしに巻き込まれるかもしれないんだから。

それ、ホントなの?

 

ちなみに私は「正義」というワードに嫌悪感を抱くようになりました。