謎ルール

いやー。昨日の井上尚弥とドネアの試合は最高でした!カッコよすぎる。

私は元々井上尚弥ファンだけど、前の試合でドネアさんも好きになった。

 

それはさておき。

言葉には霊が宿るらしい。いわゆる言霊。

言霊は信じているが「人に言ったことは自分に返ってくるよ」という、あの謎ルールはなんなんだ。

私は近頃あれに懐疑的である。というか疑念は確信に変わりつつある。

もちろんそんなのは迷信だから言いたいことは言うべき、とは思わないが。

正確には、やはり意識と時間のほうが重要ではないか。

沸点が低く、すぐカッとなって暴言を吐いたかと思えば、次の瞬間にはなにもなかったようにケロッとしている。

そういう人間を昔の私は理解できなかった。私は言葉を飲み込み続けているのに、と。

でも飲み込んだ言葉はどこに行くのだろう。

昇華しない限り、自分の中で延々と巡り続ける。

それがどんなに危険なことか。

瞬間湯沸かし器タイプのほうが人生上手くいっているように見えるのは別に不思議ではない。社会のせいでもない。

毒を溜め込む時間が短いからだ。言われたほうはたまったもんじゃないが、世界はそうなっているのである。

「いつか自分に返ってくるよ」と自分を慰め、あるかないかわからない因果応報的なしっぺ返しをひっそり待ち続ける間も我が身に毒は溜まっていく。

都合よく切り取った言霊ルールに惑わされて「本人に言ってないからセーフ」などと侮ってはいけない。

自分のことを「いい人」などといって甘やかしてはいけない。