ある

ちょっと前の話。会社用にアロマも使える卓上加湿器を買った。ウキウキでアロマオイルと一緒に持って行って取説を読むに、精油はダメで水溶性じゃないとあかんらしい。試しに入れてみたらやっぱり分離する。フィルターによろしくない。

加湿器用のアロマを求めて外出のついでに100均に寄ってみた。ネット情報によると取り扱ってるはずだが店舗によって違うのだろう。「まぁいっか」私はとにかく試してみたいだけだし。

会社に戻ると後輩が普段使わない棚を片付けてて。「これなんだろう」と奥から引っ張り出してきたのは古いルームスプレーだった。一応名の知れたところのもので、もちろん水溶性。いい匂いなのでありがたく使っている。

そんな感じで「既にある」を実感することが多いのですが。「おー。ナイスタイミング!」とは思うけど、必要以上に驚いたりすることはなくなった。

結局私たちに自由意志はないのさ。あるように見えるけど限りなく少ない。言い換えれば「できることがない」ともいえる。

「ある」に目を向けようと頑張る=裏側の「ない」を見ている証であり、藻掻けば藻掻くほど欠乏感を強くする。そしてそれを意思と自動認識される。だから理想的なポジションは「あってもなくてもいい(だってあるんだから)」になるんだよな。

あと、私は訳あって下期の半分以上ダラダラしてただけなんだけども、ボーナスは過去最高を更新した。

小さな「ある」をないがしろにしないこと。価値を測れば価値に振り回される。全ての良きことは「ある」。それでええんちゃうかな、と思う今日この頃。