親に似た人に苦しめられる

ここで当時悩んでいたことを書きます。

長い間ACで苦しんだ私ですが、この長い間というのは実際は親ではなく親に似た人でした。親とは距離を置いても、重要な場面で必ず似た人と関わることになり、本当に大切にしてくれる人をないがしろにしてしまうのです。

私は物心付いた頃から親の顔色を見ながら育ちました。でも心の底では自分が産んだ子に機嫌をとってもらおうという未熟さをとても馬鹿にしてたんです。正しい事も教えられない、それどころか何もわからない子供を馬鹿にするような人がどうして子供を産んだのかと幼いながらにぼんやり考えていました。

しかし世間の「親は大切にしないといけない」などという無責任な言葉を間に受けて、自分がおかしいのかもと思い始めるのです。

高校を中退して自活すると、親以上に大切にしてくれる人、全てを受け入れてくれる人、そういった人たちに出会い色々なことを学ぶ反面とても怖くなりました。優しくされる理由がわからなかったから。

私は親に尽くせば尽くすほど雑に扱われ、何をしても我慢が出来る子と思われていたんでしょう。まさに親の思うツボです。自分に価値がないと思っている人は自分を大切にしてくれる人は価値がないと思ってしまう。本当に怖いことです。

そういう理由で大切にしてくれた人から逃げるように傷付けて裏切って、結局親に似た人の所へ行き着き、自分で選んでおきながら悩み苦しむ日々を送ることになりました。