自己愛の強い人と戦う7

以前書いたように、私はお客様をとても大切にしているつもりです。だからそれまで自己愛によって引き起こされたミスやクレームを全部自分がかぶってきました。

自己愛はターゲットに攻撃しても怯まないと分かった場合、相手の大切なものを傷付けるなど間接的に攻撃してきます。となれば今のままではいたちごっこで、私は何かを守るために自分を傷付けなければいけません。

私はこれでいいのだろうかという疑問を持ち始めました。果たして本当に顧客の役に立っているかどうかということです。

ミスに対して、何故こうなったのかと聞かれても私は答えようがありません。事実を隠して適当な言い訳を並べ、ただ謝る事しかできなかったのです。これは誠実と言えるのでしょうか。

私の守りたいものは何だったんだろう。

 

自己愛によって接触を阻まれているため、客先から足が遠のいていた私を不思議に思うお客様が多くおられました。心が痛むような言葉を頂いた時もありました。そして私は今の状態を伝えることにしたのです。

私はお客様を巻き込みたくなかった。しかし意外にも私を疑う方はいなかったのです。「あー、そういう事なら(自己愛)さんの機嫌とっとくね」「少し連絡は控えるね」と仰っていただきました。

そして同業の方々も異変に気付いてくれていて、皆一様に自己愛の性格をわかっているようでした。

これまで私が気を使い過ぎていて、逆に自己愛の味方だと思われていたようです。垣根が取っ払われたようで、すっかり打ち解けることができたのです。

私にとっては嬉しすぎる誤算でした。