自己愛の強い人と戦う17

その後の自己愛は、社員からの関わりたくない雰囲気を察したのか意地になっていたのかはわかりませんが、自力で乗り切ろうという雰囲気が見て取れました。

しかし会社が繁忙期に入ったこともあって、相当な負担が掛かっていることは明らかです。本当は暴言の一つでも吐いてストレスを発散したかったのでしょうが、それも我慢していたようでした。

そこで私は故意に地雷を踏み、自己愛に暴言を吐かせるように仕向けたのです。鬱積した感情をぶちまけるように喚き立てる自己愛の本音を冷静に聞いていました。

でも場所がまずかった。その場には第三者がいたのです。その人達の怯えたような顔を見た時に我に返ったようですが時すでに遅し。これ以上ない重要な証人になるはずです。その事に気付いた時の自己愛の顔は複雑だった。

 

そしてこれまで、皆が少なからず自己愛に対して持っていた尊敬の念は悪い意味での憐憫に変わり、同時に自己愛の取り巻きである共依存者を正当に扱うようになりました。

似非弱者は「かわいそうな自分」でいる必要がありますから、かわいそうだと思ってあげないといけませんね。失礼に当たります。

 

結局、先に根を上げたのは自己愛の方でした。何故こっち側にくるのか私は不満で仕方ありませんが、成り行きを見るしかなさそうです。