母のようになりたくなかったのに

身体を壊して、もう一つ解決したことがあります。

その最中、私は起きていられなかったので寝たまま食事をとっていました。周りに積み上がっていく食器やゴミを見て、今の自分は母と全く同じだと思った。「私はどう抗っても母のようになってしまうのかも知れない」と諦めたような気がする。

母は家事全般が嫌いで溜め込み系の汚部屋住人です。そして私も家事が苦手なのです。物を溜め込む方ではないし最低限のことはしますが、できるかどうかではなく好きになれない自分をずっと許せなかった。

うっかり用事を忘れていたり家事を途中でやめてしまった時、無意識に「やっぱり母の血を受けついでいるんだ」と再確認してしまう。誰かに迷惑を掛けていなくても自己嫌悪に陥り自分を責めるのでした。

「母のようになりたくない」と思っているのに、じわじわと近付いていくのがとても怖かった。

この数か月、体調を崩しがちだったので更に家事が億劫になり、しなければいけないと思えば思うほど体が動かなかった。その度にお酒を飲んで見て見ぬ振りをしようとしていたのだと思う。

しかし一時しのぎでしかなく、今度は嫌な事から逃げている自分がますます母と重なって、またお酒に逃げるという悪循環に陥っていた。私のアルコール依存症は仕事のストレスだけではなかったのです。

 

母の問題は根深い。解決したかと思えばまたどこかから湧いてくる。でも一つ一つ解決していかなければいけません。

私が気になったのは、なぜ「なりたくない」のに「なってしまう」のかということでした。