自己愛はソウルメイトかも知れない

迂闊に余所の家庭事情を深読みするのは良くないと思っていたのだけど、どうしても拭い切れない疑いがある。自己愛は自覚のないACではないかという事。どうも自己愛の生育環境が普通ではなさそうなのです。

自己愛の家庭は母親が権力を握っており、父親は彼等から見るにダメな人で、「父親のようになってはいけない」と言われながら育てられている。そして自己愛は母親の期待に応え、望み通りの息子になったという経緯があるらしい。

子供はどうしても母親寄りになりがちなので、それを利用した卑怯な手口だと思う。父親を悪者にすることで苦労している可哀想な母親になれるからです。そうして同情を引き、子供を意のままに操る。

私の母もそうですが、そこまでダメな人なら何故離婚をしなかったのかが不思議で仕方がない。子供の為とか尤もらしい理由をつけているだろうけれど、少なくとも別れるほどではないという事です。経済的な事が原因だとすれば、別れたら困るのは自分なのですが。

私はこれまでにこのパターンを何度も見ています。盲目的に母親を信じ、母を苦しめる父親は悪だと思い込んでいる。当人にさり気なく「本当に悪いのは誰か?」と疑問を投げかけても殆どの人が母親を疑おうともしない。驚くほど矛盾を感じていないのです。

どれだけ搾取されようともかわいそうな母親を庇って尽くし続けて、疑いを持ち始めると同時にゴミのように捨てられた人もいた。取り返しのつかない年齢になって、自分のしてきた事が無駄だったと知った時の絶望は見るに堪えない。

 

おそらく自己愛は今も理想の息子でい続けようと頑張っている。内容は書けないけれど、父親は自己愛達とは違って人間らしい人のようなのです。自己愛が普通の人を見下し、馬鹿にする傾向があるのはこの辺りが原因なのではと考えています。

その上、自己愛にとって母親は絶対的な存在で、尊敬する母の自慢の息子である自分もまた誰よりも特別な存在だと考えていても不思議ではありません。

完璧な存在である自分が他人に受け入れられないのは苦しいだろうと思う。しかし自分の非を認める事は母親を否定する事になるからそれも出来ない。だから何だって話ですが、自己愛も自分の正しさを証明する為に必死なんじゃないかと思うのです。

 

私はIさんを好きになってから、自己愛達のような人間に振り回されるのはきっとこれが最後になると信じていた。ある意味ラスボス的な。そして最近ソウルメイトの一人なのかも知れないと思い始めました。

ソウルメイトとは幸せにしてくれる存在ばかりではありません。時には魂の成長の為に、あえて敵の役割を演じてくれている場合もあるそうです。

私と自己愛は確かに波長が似ていた。そして自分の問題を直視できたのは自己愛のお蔭とも言える。

しかし役割が終わればいずれ離れる時が来ます。その日まで観察を続けようと思う。