Iさんの話26~心に何を置くか~

先月の終わりに近付いた頃だったか、Iさんの事を考えるだけで背中がゾクゾクして暖かくなり、身体が何かに包まれるような感覚を覚えるようになりました。まるで卵の中で守られているような、絶対的な安心感。

その頃から、徐々に母の存在が小さくなっていることに気付いてはいました。そして元々母がいた場所に今はIさんがいる。好きだから思い出すのとは違って意識の底に沈んでいるのです。

「あたし おかあさんだから」の炎上はそれをはっきりと認識するきっかけになりました。私は子供ができにくい体質な上、年齢的にも子供は持てませんから母親目線にも立てず、母も消えてしまったせいで子供目線にも立てず、誰かを想う気持ちだけに引かれたのでしょう。

あの炎上の理由は、良くも悪くも個々の心の中を炙り出してしまったからかも知れない。あの歌詞の何かが無意識の部分を刺激したのではないかと思ってしまうのです。

是非を問うわけではなく、心の中に何を置くかで考え方は変わるのだと改めて考えさせられました。

母への感情は何もないけれど、思い出そうとするとどす黒いものが湧いてきます。私の気持ちだけならまだしも、まとわりつくような嫌な感じがIさんまで汚されるような気分になってしまう。

 

調べた所、冒頭で書いた感覚はハイアーセルフと繋がっている可能性が高いそうです。ハイアーセルフとは高次の自分や自分の中の神様とも言われており、私は潜在意識だと思っています。

Iさんの波動が高く心地が良いのに対し、母の波動は低くて重い。私はIさんの波動を選択するよう促された気がして仕方がありません。

母と私の波長はもう交わることはないのだろうか。そうであって欲しい。