普通になれなかった

先月、久し振りに会ったIさんは変わっていたと書いたのだけど、それは彼だけではありませんでした。その少し前から私に対する周囲の態度が変わってきたことに気付いていた。

冷たくなったとか距離を置かれたとか、そういった感じではないのですが、微妙に扱いが違う。怖がられている様子もないし、相手から寄ってくる所を見ると嫌われてはいないと思う。寧ろ丁寧になったような気がしないでもない。

 

突然ですが、私は幼い頃から一人が淋しいと感じたことがありません。恋人に依存していた時も、こちらから連絡する頻度はとても少なく、自分から「会いたい」と言ったこともほぼないように思います。そういったものは寧ろ相手の方が強かった記憶がある。

当時の私は感情のコントロールができず、最低ですが相手を捌け口にしていたに過ぎません。愛とか恋じゃなかったんだろう。私が純粋に会いたいと思ったのはIさんだけだから。

ようやく精神的に自立してきてから、自分の中で他人の必要性が極端に下がっていると薄々勘付いていた。とはいえ人が嫌いなわけではなく、誰かと一緒にいて楽しいと感じるし、顧客が転勤ともなれば寂しいとも思う。ただ一人でいても淋しくないだけなのです。

だけど過去にそれを他人に言った時かなり引かれたので、それ以来ずっと人が好きなフリをして生きてきた。「普通の人」に憧れていた私は、その方が普通っぽいと思っていたから。

今思い返せば、自分を偽ることに疲れてしまったんだと思う。そのタイミングでIさんに会ったことが更に拍車をかけた。彼の毅然とした態度を見て、誰かに媚びるような真似はしたくないと気付いてしまったのかも知れない。

1ヶ月考えて、やっとこれでいいんだと思えるようになりました。私はもう他人の言葉で自分を捻じ曲げるような生き方を自分に許したくない。たとえ私が変わってしまったことで人が去ることがあったとしてもそれで構わない。

 

余談ですが、検索すると似たような方もいらっしゃって少し安心しています。こういう人をシゾイドパーソナリティ障害と言うらしく、”人に興味がなく、孤独を好むオタク系に多い”(割とヒドイ笑)と書いてありました。

私は人に興味ありありで喜怒哀楽もあるので違うと思う。