犬死

気が付けば1週間近く経っているのに、まだ人参は見つからない。ここに書くまでもないものを含めると、かなりの数になっていたと思われる私の願いはどこへ行ったんだろう。その辺はよくわかりませんが、とにかく人間は夢や希望がなくても普通に生きていけるものだなぁと思う。

試験や就職などといった明確なゴールがある以外の、ふんわりした希望は追いかけるもんじゃない。寧ろ私はそうした願いを持つ方が苦しかった。潜在意識で願いは叶うのか否かは置いておいて、自分の思考は変えられる、しかも慣れてくればそう時間はかからないという認識を持てるようになったのは良かったです。

潜在意識を使いこなそうとした際に一番辛かったのは、願いを持ち続けなければいけないというところだったりする。叶わない叶わないと思いながら願い続けることが辛いのです。それから逃れるには叶えるか諦めるかの二択になりますが、そこで更に諦めたいのに諦められないという苦しみが襲い掛かる。全然楽しくない。

今は人参がないから余裕なだけかも知れませんけど、苦しみの元凶を簡単に諦められるようになったのではないかと自分では思っている。何がなんでも「これでないとダメ」なものなんてこの世にないような気がするから、余計に簡単に思えるのかも知れないな。

夢も希望もない、願いは簡単に諦める。ここだけ切り取ればかなりクズっぽく聞こえるワードですが、少なくとも人参を追いかけていた頃よりも元気だし「幸せそう」とか「太陽みたい(恥」とか言われたりするんで、おそらく悲壮感とは無縁であります。負のオーラを撒き散らしてご迷惑を掛けたりする事はしてないようで安心だけど、全くもって不本意。幸せだけど人様が想像する幸せとは対極にいる。

『諦め』とは抵抗しない、変えようとしないことだと私は捉えています。目の前に大量の人参をぶら下げていた時は、変えようとしなければずっと人参は手に入らないままじゃないか、それなら人参を追う意味がないじゃないかと考えていました。でもそういう意味ではなくて、自分が変わればいいというだけの話だった。

例えば不愉快に感じる人がいたとしても、相手を変えようとしないというような。不愉快に感じない自分になればよろし、って感じでさっくりそうなる。上手くやっていこうとか自分が折れれば済むというのではなく、不愉快に感じる自分を超えると言えばわかりやすいだろうか。

不愉快にさせられるのは相手に主導権を渡している状態だから主導権を自分に戻す。不愉快になるかどうかは私が決める、あなたが私を不愉快にする権利はないのだよと。だからといって相手に敵意を剥き出しにしたり、考えを正そうとはしません。

丸腰だけど動じないスタイル。すると相手の抵抗が落ちる。シークレットの中に『抵抗するものははびこる』とありましたが、こういう意味なのかも知れない。

私は過去に無駄という日記を書いています。今とそう変わってなさそうに見えるけど、自分の中では大きく変化している。「他人の事を考えないけど自分のためには考える」と書いたのは相手の心理を知りたいという理由からなのですが、今は知りたいとも思わない。以前にも増して人に興味がわかない。なので顧客以外には好かれてようと嫌われてようと関係ないのです。

いつからだろう、雰囲気というかどこがって言えない何かが自分でも変わったと感じている。お蔭で自己愛は下手に出てくるし、共依存まで媚びを売ってくる始末。少し前から薄々感じていたのですが、Iさんの所にいる女性達まですごく笑顔を振りまいてくる。人を値踏みするような目で見てたくせになんなのよ、と怒りを抑えながら笑顔を返してるけども。

舐められて、あらぬ疑いを掛けられたあげく攻撃されていた自分はもういないのかなと考えたりします。基本的に平和主義だから自分からは攻撃しないけど、売られた喧嘩は買いますよという決意がダダ漏れなんだろうか。

私のこれまでの人生は、クレーマーに屈して無駄に時間を費やしてきたようなものだとしみじみ思う。クレーマーの大半は単なる憂さ晴らしだから、その場合こちらが誠意を見せても購買力が上がるわけではない。それだけで済めばまだいい方で、更に悪評を広めて潰そうとする。

人間に置き換えるととんでもない話です。相手に問題があるのに、うまくやっていけない方が悪いとか優しく見守ってあげましょう的な呑気な事を言っているから似非弱者ははびこり、更に勢力を増すんだよ。

私見ですが日本は国民に潰されると思っている(もう潰れてる可能性も多々)。今も地味にどこかで殺し合いは行われているだろうし。でも私は似非弱者に殺されたくないんだよな。犬死なんか絶対したくない。

そこで毒親育ち・中卒カードが精神的に役に立つのではないかと考えている。私はそれでも生きてますけど?弱者を気取る前に私と同じ人生を歩んでみろよと。これで大抵の似非弱者は撃退できそうな気がする。それ以外にも色々とありますし、まあ安泰なんじゃないだろうか。

本当にかなり危険ですよ、この国。