返納

昨日の夕方5時50分頃に新月を迎えました。星座の一番最初という事で新しいスタートを切ることについての記事が多かったです。私は先月、一粒万倍日と寅の日が重なった30日にアクセサリーを買い、新月を迎えると同時に身に付けてみました。新月の夜は新しい物を使い始めるといいそうなので。

 

昨日は朝から攻撃的な日記を書いてしまったからか、要らないものを引き寄せてしまった。前置きしておきたいのですが、私はまだ過去を引き摺っているのは間違いありません。しかし過去のせいにしたいのではなくて、不運にも毒親の元へ産まれてしまった人間はそれらとどう向き合い、どう昇華すれば「これで良かった」と思える人生を生きられるのかを知りたいのです。

私は心境の変化を書いておきたいので、拘りまくっているように思われても仕方ありませんが、最近はどこかで「いい歳をして何言ってるんだ」と我ながら感じることがありますし、このブログの最初の頃を思い出すと「うわー恥ずかしい」と思う時もあります。まぁ何かが変わったという証拠なんだろうということにして目を背けていますけど。

本題に戻りますが、昨日知人との間に不協和音が発生しました。シングルマザーである彼女が、新年度を迎えるにあたって何かと出費が多いのは以前から聞かされていた。私には他人の懐事情なんてわかりませんから、本当に何の感情もなくただひたすら頷き、要所要所で同調しながら聞いていたその時。

昨日は彼女のイラつきがピークだったんですかね、なぜか矛先が私に向いてきまして。その内容は私の家庭環境だ。いきなり何の脈絡もなく、私を「かわいそうな子」扱いしたのです。言葉には出していないけど、そういう意味が含まれているのだと私は解釈した。

いつまでかはわからないけど、確かに以前は大切に育てられていると思われる子供の立場に立ち、どうして私にはなかったのかと羨ましく感じることはありました。子供を育て上げている人もいておかしくない年齢の自分が、まだそんな思考を持っていることに対して情けなさも感じていました。

しかし私はもう、他人と比較して子供の立場に立つことはありません。私は子供がいない大人で、相手は子供がいる大人というだけなのですけども。なので一瞬何を言われているのかわからなくて、びっくりしました。私が自分の話を持ち出したならともかく、「なんで私が出てくるの?」と思いました。

彼女は何が言いたいのか、その言葉の裏には何があるのか。瞬時に頭を巡らせた結果、彼女が私と私の家庭環境を見下しており、優越感を感じたがっているという結論に至った。優越感ではないかもわからないけど、とにかく安心したいとかそういう類の感情。

おそらく今の彼女は精神的にも私の想像以上に追いつめられている。しかし大人同士の私達では、独身である私の方が金銭的には余裕がある。そこで私の過去を持ち出して、手も金も掛けてもらっていない私に比べれば自分の子供はとても幸せなのだと、そして自分も私の母に比べればいい母親なんだと、そう思いたいのではないかと。

それに対して私は怒っていない。ただ、許すわけにはいかないな。私の生い立ちを自己満足の道具に使ってもらっちゃ困るんだよ。だって私の家庭環境とあなたの家庭は何の接点もないし、私を見下して自己評価を上げたところで、あなたの生活は何も変わらない。その現実はちゃんと見せてあげないといけないよね。

私が自分の家庭環境を嘆き、「そんなお母さんが欲しかった」という言葉を待つほど、彼女は捻くれた人ではないと思いたいし、ただ今は誰かに八つ当たりしたい気分だったのかも知れません。でもそれはやっちゃ駄目なんだよ。今の私にはタイミングが悪すぎる。

前の私なら彼女の気持ちを汲んで、ことさらに自分を卑下して彼女の気持ちを引き上げようとしただろうけど、それがどんなに無意味なことか充分すぎるほどわかっている。簡単に与えて貰った餌には有難味がない。ありがたがらないだけじゃなく、簡単に手に入る事を学習してしまうから。

繰り返しますが私は怒っていないので、淡々と「今とこれからの自分」について話をしました。もちろん彼女と比較したり責めたりはしていない。結果として、彼女は溜飲が下がるどころか現実を直視せざるを得なくなった。彼女は何かを感じたんだろうか、別れ際は複雑な顔をしていました。

私としては一度刃を向けられた以上、これからのお付き合いも多少は変わるのではないかと考えている。私は特に彼女を重要視しているわけではないので、相手からのそれも望まない。

”思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから”というマザーテレサの名言をしみじみと感じています。そして言葉の刃を向ける時は返される覚悟が必要だと再確認しました。同時に自分は受け取らず、丁重に相手へ返すという技も習得した。

 

ちなみに彼女は食べるにも困っているとかそういう状況ではないです。どちらかと言えば自己評価が高すぎることから来る不満。問題はそこだよ、金じゃない。