苦い記憶

昔ちょっといい感じになった人と10年ぶりぐらいに会いました。

なんか知らんけど周囲に妨害されて、お互いが無駄に傷付いただけの記憶。私はAC全開だったし。今さら未練とかはないにしても、当時を思い出すと胸がキュっとなる。

ぎこちなくなったままその人は遠くに転勤していった。他人を責めるのは違う。私がもっと強ければ、せめて今ぐらいの精神力があれば、彼を傷付けなくて済んだかもしれない。結果論だとわかっていても悔やまれる。

帰りは珍しく用事で駅前に寄ったため、渋滞を避けるのに抜け道を通る。その先にはソウルメイトのNさんの家がある。手ぶらで行くのもなんなので一旦は通り過ぎたが、Uターンしてお伺いしてみた。

Nさんの親はハイツを何棟か持っており、その中の1棟にNさんと妹さん達が住んでいる。私が行くと入れ替わり立ち代わりで妹さん達が挨拶にきてくれます。

その日は一人の妹さんに「ご飯食べて帰り!」と引き止められ、パックのお寿司と具沢山の汁物をご馳走になった。

Nさんと二人の食事が終わりかけた頃、また妹さんが登場。「姉ちゃん(Nさん)、今日はよく食べたやん!」と明るく驚く。「(私)がいるから」と呟くNさん。「(私ちゃん、姉ちゃん普段は2貫しか食べないんだよ?」と笑う。

そうなんだよな、愛ってこういうものなんだよ。

冒頭で書いた人との思い出は苦いものが多い。その人は何一つ悪くないけど、私は自分のことでいっぱいいっぱいだったんだ。当時の私にはNさんのような気持ちがなかった。だからこれで良かったのだ。

その人は私が欲しがった銘菓を隣県まで買いにいってくれたらしい。てっきり近くに売ってるものだと思って頼んでしまって(汗

何度も謝って何度も「ありがとう」と言ったけれど。来て良かったと思ってくれたかな。だといいな。