先日Ｉさんに会ったのですが。そのすぐ前に「Ｉさんから愛されてると感じる」とか書いておきながら、いきなり私の怒りが爆発してしまいました。なんだか突然、「私は一体何をやってるんだろう」とか思ってしまい。
Ｉさんのいるスペースの中では大切にされている（と思う）。そしてそれが彼のメリットになっているとは考えにくいので何らかの好意があるとしても、私達はずっとこのままなんだろうかって思うと腹が立ってきたのです。もちろん彼にではなく私の潜在意識にですが。
私は現実の彼を動かしたいという欲求を持っている。もう頭の中だけでは耐えられなくなってしまったのだと思います。いきなり湧いてきたそれは自分でもかなりショックで、かなり混乱しました。一度思考を認めてしまうともう自分に嘘を付くことができない。私達の行く末はどこなんだろう。
数日そんなことを悶々と考えていたけど答えは出なかった。私が彼に持っている感情は間違いなく執着だ。私は頭の中で幸せにはなれるけど、それは本当に自分の願いなんだろうか。しかし執着は相手を苦しめるだけだとも考えているから、そうはしたくない。
過去の経験上、恋愛に限らず執着するとロクなことがありません。潜在意識にお任せした振りをしながら、横目で現実をチラチラ見るあの辛さをもう味わいたくない。かといってＩさんの事を綺麗さっぱり忘れてしまったら、これまでの努力はなんだったのかとも思うし。
悩んだ末、私が彼のために出来ることは忘れるしかないという結論に至りました。とはいっても気持ちを簡単に忘れることは出来ないので、彼との現実の変化を望まないということです。私も自由、彼も自由、それでいいではないかと。
「諦める」のはとても勇気が要ります。願いは持ち続けなければいけない、諦めたら終わり、そんなのに疲れたんでしょう。諦める直前、彼と出会ってからの事を思い出して泣きました。そして「ありがとう」と呟いた数分後にはどうでもよくなってきまして。とにかく思考の流れが速すぎて疲れる。
と、ここまでが先週末のお話です。本当にね、自分で人参をぶら下げて走るのって楽しいんですよ。何かを得ようと頑張るのって苦しいけど楽しい。でも当たり前になるのが怖い、価値を感じられなくなるのがたまらなく怖い。「私の手にしたかったものってこんなつまらないものだったの？」って思いたくない。
特別に思ってるものを特別なままにしておきたい。そのためには「手に入れない」ことを選択しちゃうことってあるんです。私が散々書いてきた「手に入れられなかったもの」は手に入れなかっただけ。手に入れなくても、手に入りそうになっただけで満足してただけ。別にＩさんがそうだとは思ってないけど。
私は長年、普通の人になりたいと願っていた。そうすれば全ての苦しみから逃れられると思ってた。そしてＩさんに出会って、普通の中の人でも真面である彼のようになりたいという新たな願いが生まれたのです。
私の言う普通とはＡＣではないことなのですが、今自分がどの辺りにいるかはわかりません。だけどもうどうでもいいと思っている。苦しみから逃れさえすればなんだっていいの。なんだっていいのだからＡＣかどうかは問題じゃないの。
人生で最大の願い。ＡＣを克服するという人参がなくなった今、かなりの喪失感に襲われている。
